クライアントソフトウェアとは
仮想通貨のクライアントソフトウェアは、ノードとしてブロックチェーンに接続し、トランザクションを送信したり、新しいブロックを生成することができます。
主なクライアントソフトウェアには、Bitcoin CoreやEthereumのGethやParityなどがあります。これらのクライアントソフトウェアは、ネットワーク上で自身のウォレットを作成することができ、トランザクションの送金や受け取りが可能です。
各クライアントソフトウェアは、ノードの種類によってフルノード、ライトノード、マイニングノードなどの機能を持っています。
各通貨で使用されているクライアントソフトウェア
各仮想通貨で使われているノードは、以下のとおりです。
仮想通貨 | メインクライアント ソフトウェア |
代替クライアント ソフトウェア |
---|---|---|
Bitcoin | Bitcoin Core | Electrum, Armory, MultiBit |
Ethereum | Geth, Parity | OpenEthereum, Hyperledger Besu, Nethermind |
Ripple | Rippled | XRPL-py, XRPL-JS |
Litecoin | Litecoin Core | Electrum-LTC, LoafWallet |
Bitcoin Cash | Bitcoin ABC, Bitcoin Unlimited | Bitcoin Classic, Bcoin, Flowee |
Dogecoin | Dogecoin Core | MultiDoge, Wowlet |
Bitcoin Core
Bitcoin Coreは、ビットコインネットワークに接続するためのオープンソースのクライアントソフトウェアであり、フルノードとしての機能を備えています。
また、ビットコインのウォレット機能も持っており、ビットコインの送金や受け取りが可能です。ビットコインの安全性や信頼性を高めるための機能が多数搭載されており、ビットコインの開発者コミュニティからの信頼も高いです。
また、ビットコインのマイニングを行う場合、Bitcoin Coreをマイニングノードとして利用することができます。しかし、Bitcoin Coreは初心者にとって扱いづらいとされ、専門的な知識が必要とされることもあります。
Geth、Parity
GethやParityは、Ethereumのクライアントソフトウェアであり、フルノード機能を提供します。
つまり、Ethereumネットワークに接続してトランザクションの検証や新しいブロックの生成を行うことができ、ブロックチェーンのデータをダウンロードして保存することができます。また、ユーザーが自分自身のウォレットを作成し、トランザクションを送信したり受け取ったりすることもできます。
しかし、マイニングノードとストレージノードとしての機能は持っていません。マイニングプロセスは別途行う必要があり、ストレージノードの役割も他のノードによって担われます。
Ethereumノードは、GethやParityといったクライアントソフトウェアを使用して動作し、P2Pネットワークに接続して情報をやりとりします。分散型アプリケーションのノードとしても利用されるため、Ethereumエコシステムの重要な役割を担っています。
Rippled
Rippledは、オープンソースの分散型台帳サーバーであり、XRP Ledger上でRippleの取引を行うために必要なプログラムです。
XRP Ledgerにおけるトランザクションの処理、アカウント管理、ネットワークの構築などの機能を提供し、高速で信頼性が高く、機能的にも豊富です。
Rippledは、主にXRPを含めた仮想通貨の取引所や決済サービスに利用されています。