9_仮想通貨 用語

マイニングとは

マイニングとは、ブロックチェーン上に新しいブロックを作成することで、暗号通貨を報酬として得ることができる仕組みです。

新しいブロックを作成するためには、高度な数学的計算を行う必要があります。この計算作業を、膨大な量のデータの中から正しい答えを探し出す作業として行います。この作業を行うために、専用のマイニングマシンが必要です。

次に、マイニングの仕組みについて

  1. ハッシュ関数の役割
  2. コンセンサスアルゴリズムとは何か
  3. マイニングプールとは何か

に分けて説明します。

ハッシュ関数の役割

マイニングには、ブロックチェーンにおけるトランザクションの承認や新しいブロックの生成などが含まれます。この作業には、パズルを解くような計算処理が必要で、そのためにハッシュ関数が使われます。

ハッシュ関数とは、ある入力値から固定長の出力値を得る関数のことで、同じ入力に対しては必ず同じ出力を返します。仮想通貨において、マイニングに使われるハッシュ関数は、SHA-256(ビットコイン)やEthash(イーサリアム)などがあります。

マイニングにおいては、ハッシュ関数を用いてブロックのヘッダー情報を処理します。ブロックヘッダーには、前のブロックのハッシュ値、トランザクションのメルクルルート、タイムスタンプなどが含まれます。このブロックヘッダーの情報に対してハッシュ関数を適用して、一定の条件を満たすハッシュ値を計算することが、マイニングの目的です。

ハッシュ値はランダムで、同じ条件であっても一意に決定されることはありません。マイナーは、ハッシュ値が目的の条件を満たすまで、試行錯誤的にブロックヘッダーの情報を変えてハッシュ値を計算します。条件を満たすハッシュ値が計算できたら、新しいブロックが生成されます。

コンセンサスアルゴリズムとは何か

ブロックチェーンにおいて、新しいブロックを生成するためには、ネットワーク全体の合意が必要となります。この合意形成に用いられるのがコンセンサスアルゴリズムです。
コンセンサスアルゴリズムには、Proof of Work(PoW)、Proof of Stake(PoS)などがあります。

PoWは、競争的に問題を解くことによってブロックを採掘することで、新しいブロックを作成するためのコンセンサスアルゴリズムです。PoWを採用する仮想通貨では、マイナーは高度なコンピューティング能力を持っており、その能力に応じて報酬が与えられます。

一方、PoSは、参加者が一定量の仮想通貨を保有していることを証明することによって、ブロックを採掘することで、新しいブロックを作成するためのコンセンサスアルゴリズムです。PoSを採用する仮想通貨では、参加者が保有している仮想通貨の量に応じて報酬が与えられます。

これらのコンセンサスアルゴリズムは、それぞれメリットとデメリットがあります。PoWは高度なコンピューティング能力が必要であり、エネルギー消費量が多くなるという問題があります。一方、PoSは、仮想通貨を保有することが必要であるため、中央集権的なシステムを生み出す可能性があります。

マイニングプールとは何か

マイニングプールとは、多数のマイナーが協力してマイニングを行うことで、報酬を分配するシステムです。

プールに参加するマイナーは、プールの提供するブロックのヘッダー情報を使ってハッシュ値を計算します。プールは、マイナーが計算したハッシュ値を検証し、新しいブロックが発見された場合には報酬を分配します。

マイニングプールに参加することで、マイナーは高い報酬を得ることができますが、報酬の分配に関する問題が生じることがあります。

以上のように、マイニングは仮想通貨の運営において重要な役割を果たす仕組みです。しかし、マイニングには問題点があり、その解決策を模索することが、仮想通貨の持続的な発展につながると考えられています。

 

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