ボラティリティ(Volatility)とは、金融市場における価格の変動の度合いや不安定を表す指標であり、資産の価格や当面の日々の変動の大きさを示します。
ボラティリティが高いとは、市場の価格変動が激しいことを意味し、逆に低いとは、価格変動が穏やかであることを示します。
トレーダーにとってのボラティリティとは
トレーダーは、ボラティリティを見ることで市場のリスクやチャンスを見極め、投資やトレードの戦略を考えます。
ボラティリティが低い時は、価格変動の幅がそのままで、利益を取りやすい相場となる可能性があります。
ただ、ボラティリティは、過去の相場の動きを予測するものであり、将来の市場の動きを完全に予測することはできません。
ボラティリティが影響を受けるもの
ボラティリティは様々な要素により影響を受けます。
・ニュースや経済指標発表などのイベント:市場に影響を考える外部のニュースや指標発表があると、市場が著しく変化し、ボラティリティが上昇することがあります。
・株価の上昇・下落:株価が大幅に上昇・下落した場合、投資家の心理状況が変化するため、ボラティリティが上昇することがあります。
・外国為替相場の変動:外国為替相場が変動すると、輸出企業や輸入企業の利益に影響が及ぶことが考えられ、国内の株式市場や債券市場のボラティリティにも影響することがあります。
・投資家たちの心理状況:投資家たちの心理状況にもよって、ボラティリティは変動します。 市場が落ち着いている場合は、ボラティリティも弱くなりますが、市場が不安定な場合は、ボラティリティが上昇します。
代表的なボラティリティ指数
代表的なボラティリティ指数は、以下のとおりです。
- VIX指数: S&P 500指数のオプション市場のボラティリティから算出される指数で、市場の恐怖指標として知られています。
- VXN指数: NASDAQ 100指数のオプション市場のボラティリティから算出される指数で、NASDAQ市場のボラティリティを示します。
- RVX 指数: ロシア株式市場のボラティリティ指数で、ロシア市場の不安定性を示します。
- OVX 指数: 原油先物市場のボラティリティ指数で、原油市場の不安定性や価格変動の期待を示します。