バーン(Burn)とは、焼却の意味であり、仮想通貨の数量を減少させることを指します。
これは、あるアドレスに対して保有されている仮想通貨を意図的に破棄し、二度と取り出すことができないウォレットに転送されます。
破棄された分だけ仮想通貨の総発行量が減少します。
バーンの主な目的
仮想通貨の流通量を減らすことで、トークンが希少性を持ち、その結果、価値を上げることで、トークンの健全な生態系が構築されることを目指します。
多くの場合、プロジェクトチームがトークンを保有している場合に行われ、トークンを売却する代わりに、バーンして流通量を減らし、投資家により多くの価値を提供することを狙います。
バーン実施のメリット
トークンのバーン実施のメリットは以下の4点です。
- 価値の維持および増大:トークンの総供給量が減少することで、トークンの希少性が高まり、需要が増加する可能性が高まります。その結果、価値の維持および増大を図ることができます。
- 投資家の利益確保:保有しているトークンの価値が増大することで、投資家が利益を得ることができます。
- 価値の安定化:トークンの総供給量が減少することで、不必要なトークンが減少し、市場でのトークンの価格の安定化を促せます。
- プロジェクトの信頼性向上:上記3点、価値の維持および増大、投資家の利益確保、価値の安定化により、プロジェクトの成長に対する市場の信頼性を高めることができます。
バーン実施のデメリット
トークンのバーン実施のデメリットは以下の2点です。
- プロジェクトの信頼性低下:バーンが過剰に行われ、トークンの供給量が減りすぎた場合、市場における価格の上昇により、利用者がプロジェクトを離れる可能性があります。
- プロジェクトの売上減少:トークンの価格上昇により、投資家がプロジェクトのサービスや商品の購入を控えることになる可能性があります。
バーンを行った有名なプロジェクト
- イーサリアム(ETH) - 2021年12月に大規模なバーンを実施しました。イーサリアム・ネットワーク上にある一部のトークンを消去することで、イーサリアムの供給量を減らし、その結果、トランザクション手数料「ガス」の支払いトークンである「ETH」の消費量を減らし、イーサリアム・ネットワークを効率的にすることを目的としました。
- Binanceコイン(BNB) - 2017年~2021年にかけて何度もバーン実施しています。その結果、BNBの供給量が減少し、需要と供給のバランスを調整され、BNBの価値が上昇しました。