イーサリアムは、ビットコインから汎用性を持たせた実用性に価値がある仮想通貨です。
スマートコントラクトという自動実行契約があり、その手数料は「ガス」と呼ばれており、トランザクションの発行者がガス価格を設定することができるのが特徴です。
イーサリアムの特徴
イーサリアムの特徴は以下のとおりです。
- ワールドコンピューターと言われている
- ビットコインをもとに汎用性を持たせる形で誕生
- 独自通貨「イーサ」がブロックチェーン上で流通
- トランザクション以外にも状態遷移(ステート)を記録
- スマートコントラクトを実行可能
- コンセンサスアルゴリズムにPoSを採用
ワールドコンピューターと言われている
イーサリアムは、分散型のワールドコンピューターとしても知られています。
これは、イーサリアムネットワークが加入者不在の状態で、世界中のコンピューターから構成されているためです。イーサリアムは、ビットコインのように暗号通貨だけでなく、アプリケーションを実行することができます。
ビットコインをもとに汎用性を持たせる形で誕生
イーサリアムは、ビットコインの技術を発展させたものです。
イーサリアムは、ビットコインの送金や決済以外に、スマートコントラクトを実行することができるため、利用用途が広がりました。
独自通貨「イーサ」がブロックチェーン上で流通
イーサリアムブロックチェーン上では、独自通貨「イーサ」が使用されています。
イーサは、スマートコントラクトの実行やトランザクション手数料として使用されます。イーサリアムにおいて、イーサの流通量は、ネットワークの健全性にとって非常に重要な要素となっています。
トランザクション以外にも状態遷移(ステート)を記録
イーサリアムは、トランザクションだけでなく、ステート(状態遷移)の変化も記録しています。ステートは、トランザクションによって変化する値の集合体であり、イーサリアムにおいて重要な概念のひとつです。これにより、イーサリアムは、ビットコインと比べてより高度なアプリケーションを実行することができます。
状態遷移(ステート)には、アドレスの所有権、アドレスの残高、スマートコントラクトの状態、ブロックチェーンのブロックナンバー、ブロックタイムスタンプなどが含まれます。
スマートコントラクトを実行可能
イーサリアムは、ビットコインとは異なり、スマートコントラクトを実行することができます。
スマートコントラクトは、自動的に契約を実行するプログラムであり、ブロックチェーン上に書き込まれます。
スマートコントラクトは、コードを書くことで様々なアプリケーションを作成することができ、取引や資産管理、サプライチェーン管理など、多様な用途に利用されています。
コンセンサスアルゴリズムにPoSを採用
イーサリアムは、イーサリアム2.0からProof of Stake (PoS)を採用しており、分散型アプリケーションの処理速度を向上させています。
イーサリアムの代表的な活用方法
以下に、イーサリアムの代表的な活用方法を3つ紹介します。
- スマートコントラクト
- トークン発行
- 分散型アプリケーション(DApps)
スマートコントラクト
イーサリアムは、スマートコントラクトにより、様々な場面で活用されています。
スマートコントラクトは、条件を自動的に実行することができるため、自動決済や契約の自動処理などに使用されます。
例えば、自動的に保険金を支払う契約や、自動車の購入代金を分割払いできる契約などが挙げられます。
トークン発行
イーサリアムは、トークンを発行することができるため、ICO(Initial Coin Offering)などの資金調達方法によく使われます。
トークンは、イーサリアム上で動作するERC-20トークン規格を採用しており、取引所での売買やサービスでの使用などに利用されます。
分散型アプリケーション(DApps)
イーサリアムは、分散型アプリケーション(DApps)の開発に適したプラットフォームとしても知られています。
DAppsは、中央集権的なサービスに比べ、より高いセキュリティや透明性を提供することができます。
分散型取引所(DEX)、分散型金融(DeFi)、NFTなど、最新のトレンドを牽引しています。