5_仮想通貨 Web3.0

【Web3.0】Web3.0とトークン

Web3.0の世界では、色々な価値がトークンという形で示されます。トークンとは、ブロックチェーンという技術を使って価値を持つものを表す言葉で、具体的にはデジタルな通貨や所有権などを指します。

トークンとコインの違い

  • コイン:自分たちのブロックチェーンを使って価値を持つデジタル通貨(例:ビットコイン、イーサリアム)
  • トークン:他の人たちの作ったブロックチェーンを借りて価値を持つデジタル通貨

そして、ビットコイン以外のデジタル通貨を「アルトコイン」と呼びます。

トークンの種類

トークンには以下のような種類があります。

  • ステーブルコイン
  • NFT(Non-Fungible Token)
  • セキュリティトークン
  • ガバナンストークン
  • ユーティリティトークン
  • ソーシャルトークン

ステーブルコイン

ステーブルコインは、一定した価格で暗号資産の市場に安定をもたらすものです。例えば、テザー(USDT)やバイナンスUSD(BUSD)などがあります。これらはイーサリアムのERC20トークンとして活用されており、常に一定の価格をキープしているため、従来の暗号資産と比べて安定したリターンが見込めるのが大きなメリットです。

ステーブルコインは、お金のように一定の価格を保つように設計されたデジタル通貨であり、テザー(USDT)やバイナンスUSD(BUSD)などがあります。

価格が安定しているので、他の通貨と比べて価値が大きく変動するリスクが少ないです。ステーブルコインには、円やドルなどの法定通貨や、金やダイヤモンドなどの資産に連動するものや、アルゴリズム(計算式)で調整するものなどがあります。

ステーブルコインとは

NFT(Non-Fungible Token)

NFT(Non-Fungible Token:非代替可能トークン)は、デジタルアート、コレクションカード、ゲーム内のアイテムなどのデジタル資産一つ一つに対し、固有の価値を持てるトークンです。

NFTを持っていると、その絵やキャラクターが自分だけのものであることを証明できるため、NFTで作った絵を売ったり買ったり、ゲームの中で使えるアイテムとして交換したりすることができます。

通常のトークンが数量で表され、代替可能であるのに対し、NFTはそれぞれ固有の属性を持ち、代替不可能です。NFTはデジタル資産の所有権を証明するために使用されます。

セキュリティトークン

セキュリティトークンは、お金や家や会社の株券などの資産をデジタルで表したもので、資産を管理したり動かしたりすることが簡単にできます。

セキュリティトークンは、法律やルールに従って作られる必要があり、例えば、セキュリティトークンで表した会社の株券を買う人は、その会社に関する情報を知る権利があります。

  • 通貨ではなく、資産の証明書の役割を担う
  • デジタル証券とも表現される
  • 金、不動産、会社株式などの資産を保持
  • ブロックチェーンを活用し、記録の管理や移転が容易
  • 改ざんが難しく、セキュリティに特化

ガバナンストークン

ガバナンストークンは、持っている人がそのプロジェクトの運営について意見する権利を持つトークンです。これにより、サービスの運営を皆で行うことが可能になります。

ガバナンストークンは、分散型金融(DeFi)や分散型自治組織(DAO)などでよく使われます。

  • 経済的メリットではなく、保有者が投票権を持つ
  • 統治、支配、管理の意味合いがある
  • ネットワークサービスで運営や変更点に対して意思を反映できる権利が得られる
  • 分散型金融(DeFi)や分散型自治組織(DAO)などで使われる

ユーティリティトークン

ユーティリティトークンは、特定のサービスや商品と関連するトークンで、サービスを使うために必要なものです。

例えば、特定の取引手数料の割引などに使えるものです。ユーティリティトークンは、サービス提供者から発行されることが多く、サービス内でしか使えません。

  • 実用性があり、特定のサービスや商品と関連する
  • BNB(Binance Coin)は取引手数料の割引などで使える
  • BATはブレイブブラウザでコンテンツクリエイターへの支払いに使われる

ソーシャルトークン

ソーシャルトークンとは、ネット上で活動する個人やコミュニティのための暗号化されたトークンです。

これらのトークンは、ファンやサポーターに特典や権利を提供することで、クリエイターとの関係を強化することができます。

ソーシャルトークンには、コミュニティソーシャルトークンとインディビジュアルソーシャルトークンの2種類があります。

コミュニティソーシャルトークンは、グループやコミュニティを中心に発行されるトークンで、トークン保有者限定のメルマガ発行や、非公開のDiscordチャンネルへの招待といった特典を実行することができます。

インディビジュアルソーシャルトークンは、個人が自分のブランドや活動を表すトークンで、トークン保有者に対してオンラインコンサルティングやオリジナルグッズの提供などを行うことができます。

  • インフルエンサーやクリエイターが自由にマネタイズできるトークン
  • SNSやメディアを通じて収益化が可能
  • ソーシャルトークンでは仲介者がいないため、取り分が増える
  • クリエイターの権限が増し、柔軟なマネタイズが可能

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